デトロイトメタルシティは面白いのだけれど

単行本をシグルイと同じ値段で買うと言う事に納得できない感が産まれる。
しかしまぁ仕方の無い事ではあると想う。
コミックもミュージックもアートであった。
それを庶民が貴族より奪い取った。
何を以て?
活版印刷である。要するに、量産体制である。
モナ・リザは素晴らしい。しかし、その素晴らしいモナ・リザは1つしか無かった。
「良い」と言う人間がどんなに多くても1つしかないので、仕方が無くその評価はモナ・リザという絵の
値段に乗っかっていく。
逆に、現在の量産体制下では良いモノは複製されて行く。
他の普通のモノよりも多少値段が上がる場合はあるが、10倍になったりはしない。量産されている限りは。
だから、一人の人間が払うお金はそんなに高くならない。
それによる弊害も勿論あるのだが、まぁだからといって博物館にマンガを読みに行く世の中よりかはいいはずだ。


そしてつい最近、西部警察スペシャル・大門死す!男たちよ永遠に・・・を見終わったのである。
経験なのか年齢なのかは解らないが、ある作品にどれだけの才能と本気が込められているかなんてすぐ解る。
それは予告編で解る時もあるし、パッと見て解るときもあるし、2,3話まで見て「ひょっとしてこれつまんなくね?」
と裏切られる事もあるけど、そのうち解る。誰だって解る。


子供に親が見せたいモノだけ見せる事なんか出来ないけど、なんとかして伝えたいなぁ。
ホンモノってのはホンキで作ったモノだってなぁ。あんぱんまんはどうなんだろうなぁ。
子供に楽して金と視聴率を稼ぐようなモノを見せたくないというか、
そんなモノのクイモノにはさせたくないよなぁ。しゃーないから今度見ておくかってのが今回の結論。